更新日:2018.01.29
シニア起業を目指し、夕刊フジ定年起業応援サロンを活用してビジネスプランのコンテストに挑戦している読者、海老名要一さんの“起業奮闘記”をお送りしている。今回は、同サロンの運営者であり、自らもビジネスプランコンテストに多数入賞した経験を持つ銀座セカンドライフの片桐実央代表に、シニア世代がコンテストに臨む意義やコツを聞いた。
--シニア起業を目指す人にとって、ビジネスプランコンテストに挑戦することはどのような意義があるのでしょうか
「メディア露出や信頼性向上、補助金の合格につながります。また、自分がやろうとする事業に対する、客観的な評価を確認できますね。今回の読者の方のように、コンテストを目標に定めることで自身のモチベーションアップにもつなげられるでしょう」
--ビジネスプランコンテストはどうやって探せばいいでしょうか? また、どのようなコンテストを選ぶといいでしょうか
「中小企業庁が運営する『ミラサポ』というウェブサイトの『ビジネスコンテスト』のページが探しやすいです。事業展開に合わせて、開催地域やコンテストの趣旨が合致するものを選ぶといいと思います」
--コンテストに応募する時は、どのようなことに気をつければいいでしょうか
「一般的には『実現可能性』『継続性』『独自性』『収益性』『社会性』、そして『波及効果』というポイントを押さえて事業計画をまとめるといいですね」
--コンテストで自分のプランを発表する時、どんなことに気をつければいいでしょうか
「基本的なことですが、申請書類に不備がないことです。コンテストごとに審査ポイントは異なります。例えば、創業の動機が明確か▽セールスポイントや差別化が明確か▽提供する商品・サービスについてニーズはあるか▽経営基盤が確立されているか▽売り上げ、経費に根拠はあるか-などが審査されます」
--応募しようという読者に向けてメッセージをいただけますか
「自分の事業に弾みをつけるためにも、ぜひ積極的に応募してほしいです。私も4回目でやっと受賞したものもあるので、落ちても落ち込まず、再チャレンジしてください」(取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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