更新日:2018.03.26
かながわシニア起業家ビジネスグランプリ2018」の入賞から1カ月あまり、本紙読者の海老名要一さん(64)の起業準備は進んでいるのか。東京・東銀座の「夕刊フジ定年起業応援サロン」で話を聞いた。
「現在はホームページ(HP)の作成準備をしています。今の時代、ホームページは自分の店を出すのと同じですからね。まず事業用のHPを立ち上げないと何も始まらないでしょう」(海老名さん)
海老名さんが初めてHPを作ったのは会社員時代の1997年だという。それ以来、ブログやSNSなどを適宜利用してきたが、HPを作るのは久しぶりだそうだ。
その制作を外注すると費用がかかる。だが、ここが定年起業のいいところで、定年者ならじっくりと学び直して自作する時間がつくれる。海老名さんは地元のセミナーを受講したり、300ページほどの入門書で自習したそうだが、「最新の技術的なトレンドなどを学べてよかった」と言う。
「自作するのは大変ですが、いいこともあります。それは、自分の考えたサービスを使ってもらう顧客の目線になって考える機会ができることです。私の顧客はNPOに携わるスタッフの皆さんです。実務のかたわら、私の会社のHPでセミナーを受けてもらうことになりますが、それにはスマートフォンやタブレットでも見やすいHPにしなくてはなりません。とくに、スマホ対応は不可欠です。また、通信状態がよくない場所で利用してもらうことも考慮しなくてはなりません」
HPの見た目にこだわって大きいサイズの写真や大容量のデータを載せると、表示に時間がかかってしまう。なるべく「軽い」HPにしたいと海老名さんは語る。
ただし、HPを作っただけでは誰も見に来ない。情報発信が必要だ。HPでは利用メリットと全体の使い方を説明し、動画を含めた情報発信はブログとSNSを活用するつもりだという。
「口でいうのは簡単ですが、自分の手と頭を使ってHPのことを考えるのは大変。改めて『事業を始めるんだなあ』と実感できますね」
お金をかけて外注するよりも、自分の勉強もかねてHP作成に挑戦するのもいいことかもしれない(取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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