夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦 実践編】自分を律したきめ細かいスケジュール表 

更新日:2018.05.24

 夕刊フジ定年起業応援サロン主催の第2回読者座談会では、合同会社オフィスTARUの上水樽(うえみずたる)文明さん(58)にシニア起業体験を語ってもらった。「家では仕事ができませんね」という上水樽さんの言葉に、参加者で前回講演者の海老名要一さん(64)は大きくうなずいた。「長年、会社勤めをしていると、家では働こうという気持ちに切り替えづらいですよね」。

 さらに、上水樽さんは「(定年起業では)誰も命令してくれません。自分を律してスケジュール管理することが大切です」と話し、自分のスケジュール表を見せてくれた。

 それには参加者全員が驚くほどきめ細かく予定が書き込まれていた。上水樽さんの仕事は外商が中心だが、イベントも立案・実施しているので時間管理はとくに大切なのだ。「リズム感のあるスケジュール表ですね。自分を律するのはなかなかつらいことですが、こうして段取りが組めれば楽しいでしょう」と海老名さん。

 参加者から、「独立しても会社員時代と変わらない商材を扱えたことがよかったのでしょうか?」との質問も出た。上水樽さんは「そうですね。やはり辞めてからもいい関係を続けてくれる会社に感謝したいです」と回答。会社員時代に築いた商流をどう生かすか、に定年起業のヒントがあるのかもしれない。

 「フットワークが必要な仕事では、多拠点型レンタルオフィスが便利なのでしょうか?」という質問については「会社員時代と違い、自分のスケジュールで、都合のいい拠点で仕事ができるので、営業主体の人には向いていますね」とのこと。会社に戻る必要がないのが定年起業だ。(取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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