夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦 実践編】「ゆる起業」のススメ 

更新日:2018.05.31

 夕刊フジ定年起業応援サロン第3回は、銀座セカンドライフ代表の片桐実央さんをゲストに迎えた。片桐さんにシニア起業のエッセンスを話してもらい、その後、参加者が質問するという流れ。IT企業を早期退職した人など、新たに参加者も増えた。

 まず、片桐さんが自身の体験を語った。

 「10年ほど前に今の事業を始めましたが、その頃は『シニア起業を支援する』といっても誰も関心をもってくれませんでしたね。それでも、『やりたいんです』と言い続けてきました」

 起業というと、規模の大きな事業を考える人が多いが、片桐さんは「ゆる起業」を勧めている。そのポイントは「楽しいと思える」「やりがい、生きがいを感じる」「得意分野」「投資はできるだけ抑え、利益は追求しない」「健康が一番」の5つだ。「ゆるりとした気持ちで、身の丈に合わせて起業をしてもらいたいということです」

 若い世代のベンチャー起業には革新的なサービスを提供するものが多いが、「50代、60代の人は経験を生かしてやりがいのある仕事を続けるのがいいと思います。また、投資はできるだけ抑えましょう。大きな投資をすると、リターンを得るまでに時間がかかってしまいます。最初の投資額は抑えて、早く黒字化できるようにしましょう」という。

 銀座セカンドライフには70代、80代の会員もいるという。

 「弊社の会員は年齢が上の方ほど楽しそうに仕事をしています。定年とは関係なく仕事を続けていきたい方が多いのだと思います」(片桐さん)(取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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17,069

調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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