更新日:2018.06.28
夕刊フジ定年起業応援サロンでよく出る話題が「新現役交流会」だ。これは関東経済産業局と金融機関がタッグを組み、専門分野の経験を積み重ねたシニア世代(新現役)と課題を抱えた中小企業とをマッチングする交流会だ。同局管内では2018年度に26回開催される予定で、全国にも広がりつつある。
参加を申し込むと、事前に参加中小企業(匿名)と、各社が抱える課題(人材育成、生産管理、販売ルート開発など)、支援してほしい内容が一覧にまとめられたリストが参加者に送られてくる。
「これは自分が支援できそうだ」と思う企業があれば、事務局(金融機関の担当部署)に申請する。ニーズが合えば新現役交流会への参加が認められ、当日、会場で企業と面談する手はずがとられる。これが第一段階だ。
交流会で双方のニーズが合えば別の日時に最終面談を行う。これが第二段階。面談がまとまれば実際の支援活動に入る。中小企業支援活動については、時給5000円(税別)と企業訪問のための交通費が新現役に支払われる。支援回数は原則3回で、これは公費で補助されるが、企業がさらに支援が必要と判断すれば、個別に顧問契約などを結ぶ場合もある。
新現役交流会に参加したい場合は関東経済産業局ホームページの「マネジメントメンター制度」に登録する。50歳以上で、1つの専門分野に通算して10年以上の経験を持つなどの条件があり、事務手続きを経て登録されると、新現役交流会の通知がメールで届くようになる。
ただ、実際に参加した人によると、事務手続きと提出書類の作成が少々煩雑。また、中小企業の課題を聞き出す傾聴力、自分自身のプレゼン力も必要だという。とはいえ、これも定年後働き続けるための大事なトレーニングだ。特に大企業の退職者は「個の自分」を試すよい機会だという。(取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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