更新日:2018.07.05
起業時に避けては通れない課題が「資金調達」だ。夕刊フジ定年起業応援サロンの参加者同士でもよく話題になる。そんななか、新しい資金調達の手法が注目されている。それがクラウドファンディングだ。
世の中に出したい製品やサービスのアイデアやプロジェクトがある場合、その起案者がクラウドファンディング事業者に申し込み、インターネットを通じて広く一般消費者に支援を呼びかける。これに共感した消費者が小口の資金を提供する。資金が集まり、アイデアやプロジェクトが製品・サービス化できたら、起案者は見返りとして製品や特別なサービスを支援者に提供する。これがクラウドファンディングの仕組み。広く薄く資金を調達できる手段といえる。
資金調達の手法としてだけでなく、調達過程で製品やサービスをPRできることやテストマーケティングに活用できることも注目されている。より多くの賛同者、支援者を集めることで事業のスタートも切りやすくなる。つまり、販売促進という課題にも役立つ。
ただ、「クラウドファンディングに興味はあるけれど仕組みがよくわからないし不安だ」という起業志望者も多いだろう。そこで今、自治体や金融機関がクラウドファンディング事業者と連携し、起案者を支援する例が増えている。
たとえば東京都の「クラウドファンディングを活用した資金調達支援」(http://crowdfunding-tokyo.com/)。これは都と連携する事業者を通じてクラウドファンディングをスタートして成立させた起案者には、起案者から事業者への手数料の一部が補助される制度だ。同ホームページに「入門者向け相談窓口」が記載されている。また、クラウドファンディング無料セミナーも案内されているので、直接質問ができる場に行くのも一つの手だろう。(取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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