夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦 実践編】「書くこと」を副業に シニア向けの新しい副業続々

更新日:2018.07.12

 定年後の働き方の中には、起業という形にとらわれず、副業的な仕事をいくつか掛け持ちするという選択肢もあるだろう。また、年金を受け取れるようになったら年金を主収入とし、それに副業収入をプラスするという働き方もある。

 ただ、副業というと配達や倉庫作業など体を使うものが多いイメージを抱くシニア世代も多い。

 「そんなことはないです。最近は『新しい副業』が世の中にどんどん出てきています」と語るのは、夕刊フジ定年起業応援サロン第4回のゲストで秋葉原副業総合研究会の庄司健一さん(43)だ。庄司さんは現在の副業事情に明るく、副業関連の書籍にも携わっている。

 庄司さんによると、最近はパソコンやスマートフォンを利用し、時間や場所にとらわれずに着手できる副業が増えているという。当然、体力は必要ない。

 「たとえば『書くこと』を副業にできます」と庄司さん。これはホワイトカラーとして過ごしてきたシニア世代には向いているだろう。実際、庄司さんが「みなさんはブログ程度は書けますか?」と問いかけるとサロン参加者の多くがうなずいた。

 「それで十分です。たとえば、自分のブログを有料で販売するということも可能です」と庄司さんは述べ、「note(ノート)」というサービスを紹介してくれた。

 noteは無料で登録し、普通のブログのように自分の好きなことを書いて情報発信できるサービスだが、「一部だけ公開にして残りは有料」という設定にできるという。「続きが読みたければあと100円」という具合に価格を設定できるのだ。

 ブログだけではなく、イラストやマンガも販売できるそうだ。最初から売り上げは見込めないだろうが、肩慣らしとしてこのサービスを試してみるのもいいかもしれない。(取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

現在の利用会員数

16,821

調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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