夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦 実践編】シニア世代の人生経験も生かせる副業は? 

更新日:2018.07.26

 シニア世代に向く副業はどんなものか? 夕刊フジ定年起業応援サロンでは、秋葉原副業総合研究会の庄司健一さん(43)をゲストに呼び、話を聞いた。

 庄司さんは「シニア世代の人生経験も副業に生かせます」と切り出した。たとえば、「おっさん」として登録し、1時間1000円で若い人たちの仕事や恋愛の悩みを聞く『おっさんレンタル』や、結婚式に父親になりきって代理出席したり、イベントの観客(サクラ)で参加する『ファミリーロマンス』の副業などは、酸いも甘いも知り尽くした人生経験豊富なシニアが向いているという。

 特技を生かす副業もある。自分が撮った写真を販売代行してくれる『ピクスタ』や『スナップマート』というサービスだ。「写真を撮るのが好きな人に向いています。ただし、難易度は意外に高めかもしれません。素材写真として買い手が欲しくなるような工夫が必要です」(庄司さん)

 そのほかにも、ハンドメードの作品をネットで販売する『ミンネ』や、イラストやキャッチコピーづくりなど得意なことをネット販売する『ココナラ』などの新しいスタイルの副業があるという。

 参加者からは「副業の概念が広がり、ハードルも下がっているのを感じた」「頭脳系で無理せず稼ぐというのはポイントだと思った」「面倒な集金をサービスの運営側に任せられるのはいい」といった感想が出た。
 講演後、参加者はさらに「シニア世代の副業」についてそれぞれの考えを述べたが、「起業だけに絞るより選択肢はいくつもあったほうがいい。そのために副業をいろいろ経験してみるというのもいい方法ではないか」という意見が多くの賛同を集めた。 (取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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