更新日:2018.09.27
第6回夕刊フジ定年起業応援サロンでは、多くの中小企業・小規模事業者の経営サポートに関わってきた山形宗紀(やまがた・そうき)税理士(60)をゲストに迎え、「法人設立」をテーマに話を聞いた。
サロンに参加した読者は自らの手で法人を設立した経験がないこともあり、まず「設立の手順」「設立の費用」について説明してもらうことにした。
株式会社のような法人を設立するには、まず商号(会社名)、事業目的、資本の総額、株主、本店所在地、会社の営業年度、資本金の払込銀行を決めること。そして、会社実印を作成し、定款を作成して公証人の認証を受けるという手順を踏む。それから資本金を銀行に払い込み、法務局で登記を申請する。
「おおむね1週間から10日で登記は完了します」(山形税理士)
参加した読者にとっては、あまり縁のない役所や手続きなどの名前が出てくるが、なによりも会社名を自ら決め、そのハンコを作成しないと起業は始まらない。
次は費用の話。公証人役場に定款3通と株主全員の印鑑証明書(発行後3カ月以内)の提出が必要という。定款収入印紙代4万円、認証料約5万円が必要だが、電子定款を利用すれば定款収入印紙代は不要。ほかに謄本手数料が1通250円かかる。さらに登録免許税として資本総額×0・7%(15万円以下の時は15万円)の法務局への払い込みが必要だ。
おおまかな費用として、法人設立には「印紙代20万-25万円弱プラス司法書士・行政書士に支払う手数料」と前述の「ハンコ代などの雑費」をみておく必要がありそうだ。「いろいろかかるものですねえ」と参加読者からは苦笑いがこぼれた。その後、山形さんの話は法人設立のメリット・デメリットへと展開していった。(取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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