更新日:2018.11.09
現在、「プロボノ」(社会経験を生かしたボランティア従事者)という言葉が注目されている。しかしそれが何か定年後につながることなのか、興味はあるがよくわからないというサロン参加者の声に応え、第7回夕刊フジ定年起業応援サロンでは、会社勤めをしながら、精力的にプロボノ活動を行っている山崎和夫さん(仮名)をゲストにお招きし、お話を伺った。
山崎さんは現在50代半ば、会社の中心的存在であるが、そろそろ定年後の過ごし方も視野に入ってくる世代といえよう。
「プロボノが求められる背景として、現在の社会課題は多岐にわたっており、行政の力だけですべて解決するのは困難という実情があります」(山崎さん)。課題解決の一助を担うべく、各地でNPO団体がさまざま活動を展開している。しかし、NPOには人的資産や業務を遂行するスキルが不足していることが多く、活動に支障をきたす場合もある。
「NPOを支援するための組織(サービスグラント)というものがあり、自分はそこに所属して活動しています」(山崎さん)
プロボノは、自らの業務経験や知見を生かして、NPOの支援を行う。その支援にもいろいろなものがあり、ホームページやパンフレットの作成や、NPO自体の課題整理、業務効率化のアドバイスを行うこともあるという。サービスグラントは個々のNPOからの要請を受けて支援を実施するかどうか判断する。山崎さんのようなプロボノがNPOに派遣され、支援の可・不可の判断を行う。支援内容によって最適なメンバーを集めプロジェクトチームをつくる。 「会社の仕事とあまり変わりませんね」と山崎さんは笑う。プロボノには報酬はなく交通費など実費だけだ。
「しかし、プロボノ活動には大きな意義があります」
次回はそこを伺う。(取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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