更新日:2019.01.17
新しい年を迎え、本腰を入れて定年後の仕事について考えようという読者も多いだろう。起業を選択肢に入れている人もいるだろうが、夕刊フジ定年起業応援サロンでよく聞くのは「まだはっきり起業するかどうするかイメージができていないという段階だが情報収集だけはしたい」という声だ。自治体や金融機関、地域の起業支援団体などに起業、創業の相談窓口がある。しかし、明確に起業イメージが固まっていない段階では、そういう場所で相談するのは敷居が高いということである。
ウェブサイトで情報収集するのが手軽だが、あまりに情報が多過ぎて何を見ればいいのか迷うし、怪しげな情報はつかみたくない。
そうすると、公的機関の運営するウェブサイトがいいだろう。たとえば独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営するJ‐Net21(http://j-net21.smrj.go.jp/)は、本来中小企業のビジネス支援が目的だが、「起業をする」コーナーでの起業、創業についての情報が充実しており、わかりやすい。とくに「起業マニュアル」と「業種別開業ガイド」は、まだ起業イメージが固まっていない人にも読みやすくオススメだ。
「起業マニュアル」では、自分が本当に起業すべきか? という段階から、起業支援サービスの利用まで丁寧にガイドしてくれる。「業種別開業ガイド」では、業種別に具体的な開業の仕方が説明されている。たとえば「陶芸教室を開くにはどうすればいいのか?」という事例では、開業までのステップや必要な手続き、開業資金のリアルな見込み額や売上計画の具体例、損益予想などが事細かに紹介されている。200以上の職種・業種が紹介されていて、その中には自分のイメージに近いものがあるだろう。まずはこのようなウェブサイトで情報収集をはかりたい。(取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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