更新日:2019.01.31
定年前に副業をはじめたいというシニア世代は多い。夕刊フジ定年起業応援サロンでも副業セミナーを開いたが、参加者全員が興味津々であった。しかし、まだ定年前で会社に勤務している参加者に聞くと、やってみたいが会社が副業を禁じていると言う。
同セミナーでも紹介されたが、副業として問題にされにくいものが、「不要品販売」である。たとえば、地域のフリーマーケットで自宅の不要品を販売してもまず会社には問題にされないだろう。そこでフリマアプリを活用したい。
今さらだが、フリマアプリとは主にスマートフォンを使い、ネット上でフリーマーケットのように個人同士が物を売買するもので、手軽さがうけているのはご存じの通り。
自宅の不要品を処分しようとリサイクルショップに持ち込む人も多いだろうが、あまり値段の期待はできない。しかし、フリマのように不特定多数相手に出品した場合、自分にとっては不要品のはずが思わぬ引き合いがあることも少なくない。ネットを介して見知らぬ相手との取引体験は新鮮なはずだ。
そんなフリマアプリの大手であるメルカリが昨年11月に発表したところによると、メルカリに50・60代が出品するカテゴリーの1位は「レコード」で2位「美術品」、3位「ゴルフ(用品)」と続く。また、メルカリで50・60代が購入する品のカテゴリーの1位は「ゴルフ(用品)」、2位は「美術品」、3位「オートバイアクセサリー」とされている。もちろん出品すれば売れるというものではない。同調査によると、取引成立率は50・60代男性で約37%だ。
元手もいらず、手をつけやすい上、会社で問題とされにくい副業の第一歩としてフリマを紹介したが、自分の終活にも不要品処分は必須だ。ただ捨てるより必要な人に活用してもらうことが望ましいだろう。(取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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