夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦 実践編】レンタルオフィスのロッカーを活用

更新日:2019.04.25

定年後、何か始めようというとき、どんな情報ツールが必要なのかが夕刊フジ定年起業応援サロンで話題となった。「スマートフォンだけで情報収集も情報発信もかなりできる」という意見もあったが、問題は書類作成だ。その時にはパソコンを利用するしかない。プリントアウトはコンビニを利用するか、安いモノクロのレーザープリンターでよいのではという話も出た。
 昔は起業するときには事務所を構え、電話を引いて複合機をそろえるということが当たり前だった。しかしそんな固定観念は薄れ、自宅事務所でもかなりの作業はこなせそうだ。
 しかし、事業を始めると、人と打ち合わせをする機会が増える。顧客訪問の合間に作業をしたり、書類を作成したりする必要も出てくる。その場合はやはり交通至便なところに「場所」が必要だ。また、そのためにはノートパソコンを持ち歩く必要も生じる。
 外商で起業した方に聞くと、都心の移動時間の隙間を無駄にしたくないし、急な書類作成なども出てくる。ただし、パソコンをいつも持って歩くのはやはりたいへんだという。「そこで、自分はレンタルオフィスのロッカーを活用しています」(外商起業者)
 都心のレンタルオフィスの契約ロッカーにパソコンを入れておき、外商の行き帰りに立ち寄るそうだ。書類作成の時にはレンタルオフィスの複合機を使えばいい。帰りにはまたパソコンをロッカーにしまい施錠すれば、手ぶらで電車に乗れる。
 もちろんレンタルオフィスやロッカー契約には月々の費用がかかる。しかし、自分自身で都心のビルに事務所を借りる場合と比べたらどうだろうか。家賃の比較だけではなく、仕事に必要な情報ツールや設備をイチからそろえる費用と必要に応じて借りる費用とを比較して、検討してみたいところだ。(取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

現在の利用会員数

16,872

調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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