夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦 実践編】『ウーバーイーツ』でシニア世代も稼ぐ 

更新日:2019.05.09

大きなバッグを背負い、自転車で食事を配達しているスタッフを街で見かけたことはないだろうか? 彼らは「ウーバーイーツ」というサービスの配達員であり、配達数に応じて報酬を得る。シニア世代でも副業または本業として、ウーバーイーツの配達で稼ぐことは可能だろうか? ベテラン配達員の尾崎浩二さんに聞いた。
 「シニア世代の人も珍しくないですよ。会社帰りに夕方から3時間ほど配達して5000円ぐらいは稼げるでしょう。自転車が好きなら体を鍛えるためにやるのもいいかもしれません」
 残業がなくなったサラリーマンの収入補填(ほてん)になりそうだ。また、土日などに1日みっちり従事すれば1万-1万5000円ぐらいの収入は可能らしい。しかし尾崎さんは、ウーバーイーツのいいところは報酬額そのものより「自由さ」だという。
 配達員に登録するとスマートフォンに専用のアプリをいれる。アプリをオンにすると「この人は配達が可能」とウーバーのAI(人工知能)が判断し、仕事を振ってくる。休みたいと思う時はアプリをオフにするだけ。1日中働いてもいいし、自分の好きな時だけ配達に従事してもいい。
 「気を使わなくていい仕事ということも大きいですよ」
 自転車での配達が体力的につらい人は、バイクを使えばいいという。長い距離の配達が可能になり、その分、報酬は割り増しになる。体力的にも楽だ。ただし、ガソリン代は自分持ちとなる。
時間的な拘束がないウーバーイーツなら「たとえば起業して収入が不安定な時、空き時間に併用してもいいのでは」と尾崎さんは語る。報酬は週給で支払われるのも助かるという。
 尾崎さんはツイッター(@tktk2ub)で、ウーバーイーツ仲間のためにいろいろな情報を発信している。興味のある人はフォローしてみてもいいだろう。(取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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