更新日:2019.05.16
「街歩き」や「カフェめぐり」などを趣味にしている読者も多いだろう。そんな「自分の好きな体験」を企画化して、参加したい人を集めるマッチングサービスがある。ガイアックスが提供する「TABICA(タビカ)」だ。
大まかに説明すると、まずはホストとして登録し、たとえば「大手町カフェめぐり(仮)」という体験企画を考え、自分で参加費を設定して参加者を募集する。体験企画の実施後、TABICA運営から所定の手数料が差し引かれ、参加費が振り込まれる仕組みだ。
そのTABICAの説明会を取材した。実際にホストを務めている人の説明だと、前記のカフェめぐりのような企画なら、参加者は4-5人程度が適当らしい。参加費を1人2000円程度とすると、1回あたり1万円程度の収入になる。土日に開催するとして、月に2回から3回が無理のないところだそうだ。
ホスト経験を話してくれた人自身、シニア世代であり、東京都中央区の会社に勤めながら、会社公認の副業としてホストをやっているという。説明会場には年配の方も多く、熱心にメモをとっていた。
体験企画には天候の急変など、いろいろなハプニングがありそうだが、「そういうハプニングも込みで楽しむことがコツだ」と話してくれた。また、資料などを手作りして参加者に渡すなどの気配りもしているという。
自分の“体験”を販売するとなると、その「値付け」も難しそうだ。その点について、TABICA事業部の雫石(しずくいし)まどかさんは「最初の集客が大事なので、(参加費は)低めに設定し、参加した人をケアしてリピーター化をはかるとともに、いいレビュー(ホストへの感想)を書いてもらうことが大切」と話してくれた。
「自分の好きな体験」というアナログなものを、最新システムによって仕事にできるサービスが登場しているのは面白い。(取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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