夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦 実践編】60代男性の3人に1人以上が独立・開業に興味

更新日:2019.05.30

 独立・起業を検討している50代、60代はどれぐらいいるのだろうか? 株式会社マイナビが運営する独立・開業支援サイト『マイナビ独立』(https://dokuritsu.mynavi.jp/)の「2019年版 独立・開業に対する意識調査」によると、独立・開業に興味があると答えた人の割合は、50代男性(47・2%)、60代男性(36・9%)となっている。50代の男性ではおおむね半数、60代男性でも3人に1人以上が興味を示しているようだ。50代女性で興味があると答えた人は29・6%、60代女性では22・3%となる。

 同調査では独立・開業に重視するポイントを聞いているが、50代男女では「自分のペースで働ける・自分の時間を持てること」(16・5%)が1位で、次いで「生涯に渡って働けること」(15・0%)「定年後も安定した生活を得られること」(13・5%)と続き、50代では定年後の働き方を視野に入れている様子がわかる。

 しかし60代男女では少し様子が変わり、1位は「これまでの経験や能力が活かせること」(16・5%)。ついで「自分の考えやアイデアを実現できること」(14・0%)「自分のペースで働ける・自分の時間を持てること」(12・5%)と続く。50代に比べて、ポイントがより具体的に絞られているように見える。

 それでは、どのような業種で独立・開業を考えているのだろうか? 同調査によると、「飲食」が50代男女で24・5%、60代男女で23・5%と1位を占める。続いて「まだ考えていない」が50代男女で20・0%、60代男女で22・5%と2位。

 独立・開業に興味はあっても「実はまだ何も決めていない」人も少なくないようだ。やりたいことが決まらないという人も、あせることはないのかもしれない。(取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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