更新日:2019.06.18
「かながわシニア起業スクール」の受講を経て自らの体験をもとにしたNPO法人支援プランを立案した海老名要一さん(66)。「かながわシニア起業家ビジネスグランプリ2018」に応募してプラン部門で優秀賞を受賞したことを本欄でもご紹介した。
現在、海老名さんは定年起業の準備と地元を中心としたNPO活動に忙しいが、同世代の人からの起業に関する相談が増えたという。
「自分が入賞したことからかもしれませんが、知人からビジネスプランを見てほしいといわれることが多くなりました。ただ、みなさん共通するウイークポイントがあるようなのです」(海老名さん)
地域が抱えている課題を解決するというビジネスプランが多いが、まず地域の抱える課題にちゃんとフォーカスしていないものが多いこと 。また、その解決策を具体的に述べていないものも多いということだ。
海老名さんが受賞したビジネスプランコンテストの選考基準は「新規性、革新性」「成長性・将来性・収益性」「経営者としての資質」「社会的・地域的な問題解決」「実現性・継続可能性」「経験や知識、ノウハウを生かした起業か」「豊かなセカンドライフにつながる起業か」というものだったという。
「最後のふたつは除いても、この基準をそこそこ満たし、中でも突出したものがふたつぐらいないと審査員にアピールするのはむずかしいのではないかと思います」(同)
そういったことを学べたのは、海老名さんの場合は起業スクールだったと話す。我流ではなく、やはり最初は専門家から基本的なことを学んだ方がいいということかもしれない。(取材 構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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