夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦 実践編】会社員生活で得た知識・経験を活用 

更新日:2019.08.02

 本記事でも紹介してきたが、会社員生活で得た知識や経験を活用し、地域課題の解決にボランティアとして役立てようとするプロボノ活動。社外活動ではあるが、自社社員のプロボノ参加を認めたり、奨励したりする企業が増えている。

 そんな後押しもあり、本業とは違う分野での活動で新たな知見を得られたり、人的ネットワークを広げたりすることが可能といわれ、本業と並行して地域貢献活動に取り組む会社員が増えている。定年後、男性会社員が地域社会に溶け込めないことが問題視されているが、このような活動をしている人にはそんな心配は少ないかもしれない。

 シニア起業家には、取り組んできた地域貢献の仕事を定年後も自分の事業として続けようと法人を立ち上げる人もいる。大きな収益を目指すのではなく、地域に溶け込み、人に感謝されながら継続的に仕事を行う、定年起業のひとつのあり方といえよう。

 今までボランティアでやってきたことを起業して事業化したい、または地域に根差したコミュニティービジネスを始めたい。地域貢献を目的としたNPO法人、一般社団法人などを立ち上げたい。そんな思いのある方は、公的な起業支援制度を探してみてはどうか? たとえば首都圏在住の方には、神奈川県生涯現役促進協議会主催の「初心者のためのセカンドライフ起業スクール」を紹介したい。事業計画の立て方など基本的なことが無料で学べる。8月から10月の土曜日の午前中開講なので会社に勤めながらでも参加可能だろう。8月6日締め切りだ。詳細はHP(「初心者のためのセカンドライフ起業スクール」で検索)。(取材 構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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17,069

調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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