更新日:2019.08.22
新卒以来同じ企業に勤める会社員には、定年後にフリーランスという立場で仕事をするイメージはつきにくいだろう。そもそも仕事を獲得できるものなのだろうか?今回、60歳を過ぎてもクリエーティブのプロとして現場で活躍を続けている武蔵浩太さん(仮名)を夕刊フジ定年起業応援サロンにお招きし、話を伺った。
武蔵さんは40代半ばで広告代理店を退職、個人事業主として独立する。
「クリエイティビティーの欠如した仕事が増えて消耗するばかりでした」(武蔵さん)
自宅を仕事場にし、プロ仕様のパソコン2台、業務用スキャナー、大判出力可能なプリンターなどをそろえるのに300万円ほどかかったという。しかしその投資は実を結び、フリーランスとなってから61歳になる現在まで安定的に仕事を確保できていると語る。だがクリエーティブの仕事は若い人というイメージだ。
「確かに広告制作の世界は若くフレッシュな感性が重用される傾向があります。しかし若い人が請けづらい仕事もあります」 クリエーティブの現場には人生経験が必要な仕事も少なくないという。たとえば「社長取材」だ。武蔵さんは年に70社から80社の社長にインタビューし、企業パンフレットやウェブサイトを制作する。若いインタビュアーは年の離れた社長から本音を引き出しづらい。
また、武蔵さんが安定的に受注しているのが「株主総会」のコンテンツ制作だ。これも、若い人より年季の入ったベテラン担当者が求められる傾向があり、武蔵さんが指名される。
次回はフリーランスとしての苦労などを紹介したい。(取材 構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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