夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦 実践編】「起業スクール」で販促方法を学ぶ 

更新日:2019.11.07

 現在、シニア世代の起業希望者を対象にした「東京都シニア起業スクール」が開講されている。これは、東京都「女性・若者・シニア創業サポート事業」の地域創業アドバイザーとして認定を受けた銀座セカンドライフ株式会社が運営しているものだ。全5日間のコースを無料で受講できる。昨年定年を迎え、本起業スクールに参加した西田俊徳さん(仮名)は2日目のプログラム「売れる仕組みづくりと集客法を学ぼう」を受講した。西田さんに受講した感想を聞く。まず、同プログラムでは理想の顧客像としての『ペルソナ』やマーケティング手法の『4P』について、さらに競合他社との比較によりポジショニングマップを作成して、自社商品(サービス)のアピールポイントを明確にすることを学んだとのことだ。

 次いで自社商品を知ってもらうための名刺、チラシ、会社案内、ホームページをどうやって作成し、配布するかなどの具体的な手法をレクチャーされたと話す。「自社商品の位置づけやマーケティング分析などは、会社在籍時に日常業務としてなじんでいたはずでしたが、大きな流れに身を置きながら役割意識の下で着手するのと、起業時にゼロから立ち上げるのでは質が違いますね」(西田さん)
自分の商品(サービス)を知ることが大切だと認識したと西田さんは続ける。「名刺、チラシ、ホームページなどの告知物作成についての具体的なアドバイスも面白かったですね。今まであたりまえに見ていたものが、ユーザーから送り手側になったときに、どうやって作るのか? 自分個人の情報の無さをあらためて認識しました。他の受講生からの質問も多かったです」

 組織にいれば誰かがやってくれていたあたりまえのことを、実は知らなかったことに気づくのも定年起業の現実かもしれない。(取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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16,872

調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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