更新日:2020.05.14
今回の新型コロナウイルス禍で、数々のイベントやセミナーが中止に追い込まれている。また、テレワークの推奨により、取引先との打ち合わせもウェブ会議で行うことが当たり前になってきた。定年後、セミナー講師やコンサルタントなど、人に教える仕事を予定していた人は、多少方向転換を図る必要があるだろう。今後はリアルの場に人を集めて教えるだけではなくて、「オンライン」で人に教えるスキルが必要になってくる。
そこで、以前も本欄で紹介したストリートアカデミー株式会社が運営する「ストアカ」というサービスだ。これは、教えたい人(先生)と学びたい人をマッチングするものだが、近ごろ「オンライン講座」を開設するシニア世代の先生が増えているようだ。たとえば50代半ばの女性によるオンラインでのピラティス講座や50代半ばの男性による親子向け日記の書き方を教える講座などが開かれている。
ストアカ広報に聞くと、ストアカでオンライン講座を開く条件としては、まずストアカのホームページで先生登録をしてもらうこと(https://www.street-academy.com/teach)。そして、ズーム(ZOOM)やスカイプなどウェブ会議システムについての基本的な操作ができること。そしてある程度安定したネット回線の準備が必要だという。その辺についてはオンライン講座を開催したい人向けに、ストアカで相談窓口を設けているとのことだ。
今回はストアカの例を紹介したが、オンラインで講義やセミナーを行うという流れは当分続くと思われる。考えようによっては、場所代などがかからないという利点もある。また、参加者も自宅から気楽に参加できるという面もある。コロナ禍で自宅に籠もる合間に、ウェブ講座のやり方を学んでおくといいかもしれない。(取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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