更新日:2020.06.18
先日当連載で買い物難民を救う移動スーパーとくし丸代表住友達也さんを紹介したが、今回は、実際に働いている方のお話を聞くことができた。
茨城県稲敷市でとくし丸を営む堀内達朗さん(49)は大手外食チェーンで20年以上働き、2018年に家庭の事情で実家稲敷市に戻った。想像以上に過疎化が進んでびっくりしたという。買い物に困っている人も多い。
そんな時、母親が地元のスーパーで見つけたチラシでとくし丸のことを知り、問い合わせてみた。スーパー常務の熱意ある話を聞き、堀内さんはやってみようと決意する。
問題は開業資金だ。堀内さんは稲敷市のUターン創業者向け補助金(70万円)を利用し、さらに日本政策金融公庫の創業融資も申請した。補助金や融資資金が入るまで、少しハラハラしたと振り返る。
いざ移動スーパーを始めてみると、入念に地域事情を下調べしたこともあり、予想以上によく売れた。広報によると堀内さんは全国トップクラスの成績だ。
収入を聞くとサラリーマン時代よりよくなったと笑う。決して楽な仕事ではないが自分の裁量で働けることは大きい。
「何より人間関係の変なストレスがありませんね」(堀内さん)
また、行った先では買い物客が喜んでくれ大きな支えとなっていると話す。行政の応援もあり、スーパーも協力してくれる。「そしてありがたいことに、昨今のコロナ禍でも屋外で買い物ができる移動販売ということで歓迎されています」
人に喜ばれながら、きちんと収入も得る。シニア起業のヒントになる働き方といえるだろう (取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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