夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦 実践編】企業とマッチングされやすいシニアとは…

更新日:2020.07.22

 定年後も働き続けたいシニア世代は多い。しかしコロナ禍による経済の落ち込みで再就職はますます困難と見込まれる。それどころか、リストラに踏み切る企業も出ており、早めに起業や転職に向けての活動を開始する必要があるかもしれない。しかしシニア世代の転職は一般的にむずかしい。

 企業との橋渡しをしてくれる人材会社に登録する方法があるが、若い人が優先されてしまうのではないかと尻込みする向きも多いだろう。どうすれば企業とマッチングされやすいのか?

 50歳以上のシニアに特化した人材紹介、人材派遣を行う(株)シニアジョブの代表取締役中島康恵(やすよし)さん(29)にそのポイントを聞いた。

 シニアジョブは50歳以上のシニアに特化した人材紹介、人材派遣を行う企業だ。このたび、シニア専門の副業紹介サービスも開始して注目されている。

 中島さんによるとマッチングされやすいシニアにはポイントがある。「即戦力となるシニア」「積極性がありつつ、現状分析ができているシニア」「新しいモノ・コト、若い人に抵抗がないシニア」の3つだ。

 「まず、自身の経験・スキルを整理して具体的に企業に伝えられる方です。また、積極的に情報収集し、現状をしっかり分析している方もマッチングされやすいです。それができておらず、自身の条件を突きつけるだけの方はむずかしいと思います。そして、柔軟な考え方を持ち、新しいことを学ぶ姿勢がある方もマッチングされやすく、より評価されやすい環境で活躍できるはずです」
フルタイムで働く場合も、副業の場合もこの3つは変わらないとのことだ。まずは自分自身の棚卸しが必要だ。(取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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