夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦 実践編】年金に「あと10万円」で生活にゆとり…

更新日:2020.09.18

 65歳を超えた定年起業家や定年後に副業をかけもちしている方から、「月々、年金にあと10万円のプラス収入があれば、ゆとりができる」という声を聞く。

 この8月、PGF生命より「2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」が報道発表された。今年還暦を迎える1960年生まれの男女を対象にしたものだが、『これからの人生で、ひと月あたりに必要だと思う金額』の内容に注目した。

 『生活費として最低限必要な金額』という設問では、回答者の平均額は月に199,710円ということだ。しかし、『ゆとりのある生活を送るために必要な金額』という問いでは、「30~34万円台」(27・9%)に最も多くの回答が集まり、平均額として月に28万8399円が必要ということだ。約29万円という金額は、年金で月20万円の収入を受け取ったとすると、「プラスあと10万円」という声とほぼ一致する。

 定年を迎え、65歳以上の生活で「あと10万円」を実現するには、継続雇用、再就職、投資、アルバイトや副業そして起業などが考えられる。

 定年起業に挑戦をしようという場合、事業計画を立てるときには、年金収入があることを前提に、プラス月10万円の給与を得られるように組み立てるという姿勢でいいのかもしれない。

また起業まで至らなくとも、副業的な仕事を組み合わせて、合計月10万円に達するように組み立てる。たとえば、駐車場シェアなど手離れのよい副業で固定的な収入を得ながら、別のアルバイトで月数万円稼いでいくという方法もある。

 少なくとも年金収入だけでは厳しいということは確かだ。 (取材・構成 藤木俊明) 

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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