夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦 実践編】ハンドコミュニケア事業の会社を起業

更新日:2020.09.24

 鳥塚ルミ子さん(47)は、ハンドコミュニケア事業(資格制度、研修、人材サービス)を手掛ける株式会社コミナス(埼玉県東松山市)の代表取締役として活躍している。

 同社は、埼玉県東松山市と埼玉りそな銀行、PE&HRが設立した日本初の地域ファンド「起業家サポートファンド」の出資第1号企業だ。

 ハンドコミュニケアとは、手のひらや手の甲、指などを刺激するリフレクソロジーの一種で、手に触れることで相手に安心感を与え、ストレス解消や認知症ケアなどに役立つとされるメソッドだ。

 鳥塚さんは、自らが設立した一般社団法人国際オーガニックセラピー協会でハンドコミュニケア療法士の認定と同資格取得のための講座事業を行っていたが、介護職など福祉関連での需要が高く、伸びる要素が大きいとファンドの出資を得て同事業を別法人化した。

 ファンドへのプレゼンは緊張したが、「この事業で社会に貢献することが自分の使命だ」と向かい、無事採択されたと笑う。

 「起業は『好きなこと』を中心にすればいいと思います。好きなことをしていると無理なくがんばれるし、コミュニティーが見つかります。そうするとなぜか応援してくれる人が現れて、そこで化学反応が起きたりするんですよね」(鳥塚さん)

 順調に事業を運営してきたが、コロナ禍が襲ってきて、教室でのハンドコミュニケアの講義が困難になる。そこで、オンライン講義に切り替えたところ、受講生から「細かい部分がよく見える」とかえって好評を得ているとのことだ。

 鳥塚さんはSNSなどで動画を配信するなど、オンラインを活用してウィズ・コロナ時代を乗り切っていくと決意を示した。(取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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