夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦 実践編】コロナ禍でも影響なし「スマホライター」業

更新日:2020.10.08

 スマホを副業に活用する人が増えてきた。スマホ1本でライターの副業をしている女性にお話を聞く。50代の女性会社員、尾張圭子さん(仮名)は、隙間時間にスマホだけでウェブライターの副業中だ。むろん会社には届け出済という。

 ウェブメディアから依頼され、暮らしやレジャーのコラムをスマホで執筆し、収入は月に5万円ぐらいになる。それだけで食べていくほどではないが、家計の一助になる上、不透明な将来に備えて、何かスキルを磨いておきたかったと話す。

 どうやってスマホだけでライティングを行うのかと聞くと、「グーグルドキュメント」のアプリを使うという。同アプリは無料で入手できる上、ワードやエクセルとほとんど変わらぬ機能を持つ。

 圭子さんはスマホの文字入力を使いこなすが、スマホの文字入力が苦手な人は音声入力を使うといい。声で入力し、後で細かいところを直すのだが慣れると楽だ。

 圭子さんは隙間時間にグーグルドキュメントで書いた原稿を、Gメールでクラウド納品している。納品にでかける必要もないし、コロナ禍でもとくに影響はないという。スマホライターをしているうちに文章力が上がり、本業にも生かせているかもと圭子さんは笑う。

 スマホだけでは心もとないという人は、家のパソコンでグーグルドキュメントを開けば同じファイルが同期されているので、パソコンで細かいところを修正してもよい。使い慣れたWordにも変換できる。

 今後「書き物」を仕事にしていきたいシニアは、スマホライターの副業を検討してもいいかもしれない。 (取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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