更新日:2020.12.03
早くから複業を認めてきたサイボウズ株式会社では、多くの社員が複業に従事している。しかし、若手はともかくミドルシニア世代の複業事情はどうなのか。実際に複業を行っているサイボウズ株式会社チームワーク総研コンサルタント松川隆さん(48)に話を聞いた。
当初、松川さんは複業という言葉にピンと来なかったという。会社員は本業に全力で打ち込むのが当たり前だと考えていた。ところが、会社の仕事として、親友でもある顧客のプロジェクトに従事していたとき、「松川個人として手伝ってくれないか」という呼びかけを受け、悩みながらも意を決し、上司に相談した。
「経営会議で、別にいいんじゃない? 何か問題が出たらその時考えようという結論で許可してもらいました」と松川さんは笑う。
週4日サイボウズの仕事、1日はその複業に打ち込むとすると、サイボウズからの給与は5分の4となり、複業であと5分の1を稼ぐはずだった。ところが実際は合計5・5ぐらいの収入になった。
松川さんは、会社内での自分の市場価値はこれから下がる可能性があると冷静に分析する。しかし複業をすることで、自分の可能性が広げられることが分かったという。
実はサイボウズ入社前に松川さんは1度起業に失敗している。今だったら、複業でチャレンジしただろうと振り返る。「無理しないことが一番です。どうすれば自分が幸せなのかを考えて行動することでしょう」
無理に起業することはない。無理に会社にしがみつくこともない。
「自分の好きな人生にソフトランディングするために、うまく複業を活用すればよいのでは」と結んだ。 (取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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