夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦 実践編】定年後の「有料ブログ」活用

更新日:2020.12.17

 定年後は、「本を書きたい」「メディアにコラムを連載したい」などと考える読者もいるだろう。もちろん定年を待たずに副業で行っても、あまり問題にされないのが著作活動だ。物書きを始めるためのステップとして、ブログなどを書くのが一つの方法だろう。

 しかし、せっかく物書きへのステップとして始めるなら、自分が書いたブログ、それ自体で収益が生まれれば、なお、うれしいのではないか。それが「有料ブログ」という仕組みである。

 ブログというと、アフィリエイトで稼ぐというイメージがあるが、一般のビジネスパーソンには敷居が高い。むしろ隙間時間に有料ブログを書き、小さな収益を得る方が手軽だ。自分の作品として残せるし、撤収も容易だ。

 有料ブログのサービスとしてはnote(https://note.com/)がよく知られている。初心者でも始めやすい。また、この9月からココナラ(https://coconala.com/)も有料ブログサービスを始めた。

 両方とも、自分が書いた記事に自由に値付けをし、文章の出だしを無料として「ここから先は有料」という具合に設定できる。読者が購入し、一定の金額に達すると、所定の手数料が引かれて振り込まれる。正直、大もうけは難しいだろう。しかし、自分の書いたコンテンツが市場に公開され、そこで購入され、評価される過程を体験すること。そして「どうしたらもっと読まれるのだろう?」と検討し、人が知りたい情報をリサーチすることなどが、物書きを始めるためのトレーニングになる。

 物書きになることが目的でなくても、自分がやりたい事業の情報発信メディアとして、有料ブログを活用したい。 (取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

現在の利用会員数

16,821

調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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