更新日:2021.03.04
造型工房キトラ代表・造型師の岡健之(おか・たけし)さん(59)は54歳で働いていた会社を早期退職、造型師として独立した。好きなことを仕事にできた岡さんに、独立の経緯を伺った。
そもそものきっかけは息子さんの夏休みの宿題を手伝ったことによる。作品をプロに見せたところ大きく評価された。さらにイベントで作品を展示すると、やはり大きな手応えがあり、造型師としてやっていきたいという思いが芽生えた。
しかしその頃まだ岡さんは40歳そこそこ。家のローンも残っているし、まだ子供も小さい。そこで、家のローンが終わる55歳での起業を目標に定め、それまでは静かに活動を行おうと決めた。
54歳の時、会社の早期退職者の募集に手を上げ、退職金の割増し分で1年間の準備期間ができた。その1年間が大きかったと振り返る。
「上尾市の起業セミナーに行き、さまざまなことを学んだり、事業計画を作ったり、とても有意義に使えました」(岡さん)
岡さんは好きなことで定年起業できたわけだが、好きなことでやっていくからこそ、綿密な計画が必要だと話す。また、市場の調査・分析や版権元とのやり取り、製作スケジュールの管理など、長い間会社員として積み上げてきた経験やスキルも役立っている。
岡さんは独立後、作品販売の他、後進の育成として上尾市自然学習館などで造型教室を開催している。見学させていただいたが、さまざまな年代の人が怪獣の造型にいそしんでいた。「私らの子供の頃の日本のコンテンツは宝です。こうして次の世代につないでいきたいんです」
岡さんの作品はこちら(http://kitora-zoukei.com/)。 (取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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