夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦 実践編】東京都の創業助成事業募集、一歩踏み出すきっかけに

更新日:2021.03.18

 これから東京都で起業を考えている読者に耳寄りな情報だ。

 東京都および公益財団法人東京都中小企業振興公社は、4月15日より令和3年度第1回創業助成事業の募集を開始する。大ざっぱにまとめると、創業初期に必要な経費(賃貸料、広告費、従業員人件費など)の3分の2まで、300万円を上限として助成される。助成金であるから返済の必要はない。

 助成申請の詳細や申請書のダウンロードなどは「TOKYO創業ステーション 創業助成金」で検索・確認してほしい。申請期間は4月23日までなので、東京都で起業予定の人は、急いだ方がいいだろう。

 気をつけた方がいいのは、申請するためには東京都が認定する「創業支援事業」(事業計画作成、事業評価、施設入居など)のいずれか1つを利用し、申請要件を満たすことを示す確認資料の提出が必要なことだ。

 この「創業支援事業」の中に「施設入居」という申請要件がある。例えば、東京都インキュベーション施設運営計画認定事業の認定を受けた認定インキュベーション施設に、6カ月以上継続して入居することだ。そして施設のインキュベーションマネジャーから、申請する事業内容に関する個別具体的支援を入居期間中に継続して受ければ要件の1つが満たされる。

 夕刊フジ起業応援サロンを運営する銀座セカンドライフに聞くと、同社運営の銀座アントレサロンと渋谷アントレサロンは東京都の認定インキュベーション施設なので、東京都の創業助成事業を検討している人は相談してほしいということだ。  なかなか起業1歩を踏み出せない人も、創業助成事業への応募をきっかけに、事業計画を練るのもよいかもしれない。(取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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16,821

調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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