更新日:2013.09.10
栄坂均さん(58)は総合商社に34年勤務し、貿易事務や不動産開発、REIT資産運用会社などの実務を経験しました。定年2年前に退職を決意し、準備期間をおいて起業するつもりでいましたが、思いのほか早く仕事の話が舞い込み、コンサルティング会社を立ち上げる必要に迫られました。
「どこに会社を置くかは起業を決意してからの悩みでした。事務所を開き、維持するには大きな費用がかかります。いろいろ見て回ったものの、これといった物件に巡り合えず、悩んでいました」(栄坂さん)
2012年の夏、栄坂さんは偶然、銀座セカンドライフの看板を見て、『ここは自分に向いているのではないか』と当社に飛び込みでいらっしゃいました。私(片桐)は当社がシニア起業サポートの会社であること、会員はレンタルオフィスが使えること、法人登記も可能なことなどを説明させていただき、法人設立のサポートをさせていただくことになりました。
お話を伺った結果、栄坂さんのお仕事はBtoB(企業間取引)がメーンになるので、法人格が不可欠と考えました。そこで、比較的に設立費用のかからない『合同会社』という形態での設立をお勧めしました。
その後、栄坂さんは「合同会社インタープレイ」を設立し、成長を続ける会社の社外取締役を務めるなど精力的に活動を展開されています。
「自分の力で物事を進めていけること、時間を思う通りにマネジメントできること、組織のしがらみから離れて判断や発言ができることは起業してよかったと思うことですね」(栄坂さん)
これから定年を迎え、起業を考える方に対し、栄坂さんは次のようにエールを送ってくれました。
「起業に対する不安はあって当然でしょう。そんななか、大切なのは人脈です。仕事に関係ない付き合いができる人が200人以上、その中で親身になってお互い相談しあえる人が、できれば10人、最低でも5人いれば心強いと思います」 (取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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