更新日:2016.12.05
今野忠雄さん(61)は、学生の頃から気象の仕事に就きたいと考えていました。その頃まだ珍しかった民間気象会社に就職。小さな所帯でしたが楽しく仕事をしていました。しかし、会社が苦境に陥ります。そこで今野さんは、その会社の技術者と一緒に、40代半ばで起業に踏み切りました。
「起業後、ある企業の新規事業に携わることができ、順調だったのですが、その新規事業自体が打ち切りになってしまったのです」(今野さん)
事業を続けるのは困難と判断し、10年目で会社を閉じました。そして、その事業に関わっていた人に声をかけられ、中堅の通信会社に入社します。しかし若干畑違いの仕事でした。働きながら、今野さんは定年後に向けて準備を開始します。
そして60歳になりました。雇用延長も可能だったのですが、もう一度気象の仕事に関わりたいと、2015年10月に株式会社スカイデータを設立しました。
「今はビッグデータの時代ですが気象情報はまだ活用されきっていません。気象データの分析という仕事に光が当たると信じて起業しました」
創業融資を受けた今野さんは、老後の資金もある程度残してスタートすることができました。今野さんにとっては、2回目の起業になります。
「今回はより慎重に資金繰りを考えていきます。会社の資金計画と、自分自身のロードマップの二本立てで考えることが大事だと思いますね」今野さんは前職の定年前、次の起業に向け友人たちとの勉強会を開くなどして準備をしたそうです。「やはり定年前のウオーミングアップが大事だと思いますね」とアドバイスしてくれました。 (取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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