夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦!】見守りアプリに託した願い

更新日:2016.04.11

 中村清悟(せいご)さん(52)は文系出身ながら大手コンピューターシステム会社に新卒で入社しました。もともとコンピューターが好きで、中小企業診断士の資格を持つお父様の会計処理の仕事を手伝ったりしていたそうです。

 金融関連のシステム開発に従事した後、大手損保に転職し、システム統合などのプロジェクトに従事するのですが、その頃から独立への思いが芽生えていたようです。

 「やはり、組織で働いていると不条理な命令に従わなくてはならないことが多いじゃないですか。父親の影響ですかね。40歳を過ぎ、子育てのめどがついたあたりから、資格を取るなどして、少しずつ準備を始めたのです」(中村さん)

 とくに、これからはクラウドを活用したシステムの時代が来ると情報収集をスタートしたとき、役に立ったのがツイッターで、色々な人脈が開拓できたそうです。

 2011年に法人を設立するのですが、すぐに次の年、現在のシステムアクティベーション(株)に社名を変更します。

 「最初はコンサルティング中心で行きたかったのですが、なかなかお金になりません。そこで現在の社名にして、クラウドを中心にしたシステム開発事業に方向転換しました」

 その早めの戦略転換が功を奏して、現在、システム開発など順調に仕事は回転しているのですが、自社で開発した製品を送り出したいという思いで、高齢者見守りシステム『OYAKOKO』というアプリをリリースしました。2年前、中村さんのお母さんが倒れた経験をきっかけに開発したアプリとのことです。

 「同世代の人の問題を解決したいという思いで開発しました」 (取材・構成:藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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