更新日:2013.10.15
わたし(片桐)がシニア起業のご相談を受ける中で、「実はこういうことを仕事にしたかった」と、これまで実現できなかった自分の夢を語られる方も少なくありません。そんな方々の中でも、ご夫婦で一緒に起業する夢を計画されているのが、恩田千枝美さん(58)です。
恩田さんは、ご夫婦で当社(銀座セカンドライフ)に来られました。お話をうかがうと、ご主人がまもなく定年を迎えるとのこと。ご主人は、しっかりした大企業に勤められており、定年後も数年間は会社に在籍することが可能なのですが、定年を機にご夫婦で一緒に仕事をしたいとのことでした。
「わたしたちは海外旅行が好きで、世界のあちこちを巡りました。主人が定年を迎えたら、海外の人たちと交流できるような仕事ができたらいいね、なんて常々話していたのです」(恩田さん)
ご主人には、JICA(独立行政法人国際協力機構)を軸に活動される友人がいて、そういった方との交わりにも、影響を受けられたようです。具体的には、まず、日本に来られる海外の方と交流を深めていく事業を行い、ネットワークをつくっていきたい、そして2人で海外へ出かける仕事をしていきたいとおっしゃいます。
ご主人はまだ在職中なので、恩田さんが代表の法人をつくりたいとのことでした。事業内容を検討し、一般社団法人の設立をおすすめしました。そして、恩田さんを代表理事とする一般社団法人日本文化協議会が立ち上がったのです。
「わたしたちは、東京都品川区に長く暮らしているのですが、品川区には外国の方が1万人ぐらい暮らしています。そうした方々との交流事業のお手伝いをするなど、まずは暮らしている地域への貢献から始めていきたいと思っています。主人が退職したら合流し、さらに活動を広げたいですね」と恩田さんは話しています。定年起業には、ご家族の理解が欠かせませんが、恩田さんご夫婦は夢を共有し、しかも、それをやりがいのある仕事に結びつけようと考えていらっしゃいます。とても素敵なことですね。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
|
|
『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
|
『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
|
調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
インターネット・アンケート調査