夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦】アライアンスを組める相手を見つけ日本とインドを結ぶ事業に力を注ぎ

更新日:2014.08.18

 日本市場にとらわれず、海外市場に向けて、自分のやりたかったビジネスにチャレンジしたいという方もいるでしょう。普通の主婦だった大場多美子さん(59)も現在、日本とインドを結ぶ事業に力を注いでいます。

 大場さんは鎌倉で学生時代を過ごし、結婚し、主婦をしていました。主婦業のかたわら、カラーリングに興味を持ち、その勉強のために海外に出かけたのがきっかけで、インドとの関わりができたそうです。

 大場さんは、インドが明治時代から日本と深いつながりを持っていたことを改めて知り、両国の架け橋になるような仕事ができないかと考えました。11年前のことです。

 「文化と経済の両面で日印を結ぶ、というのが自分の大きなテーマになりました。昨年は『日印女子会』というグループを立ち上げて、フェイスブックなどで情報発信を始めています」

 大場さんは横浜市と姉妹都市であるムンバイ市の友好イベントとして10年間続いている『ディワリ・イン・ヨコハマ』にも、立ち上げ時から実行委員として協力しています(今年は10月18-19日。横浜・山下公園で開催)。

 「文化的な交流だけでなく、日印女子会から、『アプナグループ』というビジネス支援グループを立ち上げて、日印のビジネス交流のお手伝いに力を入れていきます」

 大場さんの経済活動のパートナーは、横浜生まれのインド人、サニー・チャディラマニさん。チャディラマニさんの会社は日本の商品をインド市場で通販するシステムを持っており、大場さんはそのサポートをしています。「インドで販売したい商材をお持ちの方はぜひ相談してください」とのことです。

 大場さんは大きなテーマに自分一人で向かうのではなく、心強いビジネスパートナーを見つけました。ビジネスの可能性を広げるために、アライアンスを組める相手を見つけることも、定年起業にチャレンジする人には大切なことだと思います。 (取材・構成:藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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