更新日:2013.06.25
今回から、シニア起業サポート専門の「銀座セカンドライフ」(http://ginzasecondlife.co.jp/、(電)03・3545・1765)の協力で、実際に独立・起業されたシニア世代の実例を紹介していきます。
まず、最初にご登場いただくのは、食材の宅配業を開業予定の清水次朗さん(65)です。
清水さんは長年、都内の食品会社に勤務。製造や販売などを経験し、60歳で定年を迎えました。その後、契約社員として再雇用されましたが、63歳の時に会社から退職を促されました。まだまだ仕事をしたいと思っていた清水さんの胸には、「年寄り扱いされたくない」という思いがわき上がってきました。
清水さんは「一旗あげたい」と一念発起し、起業を考えました。そして銀座セカンドライフの会員となり、同社代表で『「シニア起業」で成功する人・しない人』(講談社+α新書)の著書も持つ片桐実央さんと起業プランを練りました。
清水さんは最初、靴の製造・販売を行いたいというプランを描いていました。片桐さんはそれを肯定しながらも、まったく新しい仕事を始めることのリスクを説き、いままでのビジネス経験を生かすことをアドバイスしました。
そこで清水さんは、「一人暮らしのお年寄りの手助け」をコンセプトにした食材の宅配を始めることにしました。今後、都心エリアも超高齢社会に突入します。食品だけでなく、日用品の手配など便利屋的な仕事も増えるだろうということで、「まいど屋」という名前での開業を予定しているそうです。ただ、靴の事業に対する思いは捨てず、今後事業が安定してきたらチャレンジしたいようです。
片桐さんは今回のケースについて、「シニア起業は、自分のビジネス経験を生かすことが大切です」といい、次のように語ってくれました。
「清水さんは長年経験してきた食品の仕事の中で、仕入れなどのルートについては人一倍明るい人です。しかし、未経験の靴の製造・販売となると、材料の調達や販売ルートの開拓など、すべてゼロから始めなくてはいけません。まずは明るい分野から始めては、とアドバイスしました」
銀座セカンドライフのサポートを受けた清水さんの「まいど屋」は、まもなく船出します。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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