夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

まだ間に合う「創業補助金」 起業にかかった経費3分の2まで補助、返却の必要なし

更新日:2013.12.09

今回は、わたし(片桐)が、これから起業を考えている人に役立つ情報を紹介します。

今年度から、国は「創業補助金」という制度を開始しました。創業、起業を考えている人をサポートする、これまでになかったタイプの補助金制度で、第3回募集分は今年12月24日まで受け付けています。

今までも、起業時の公的な融資制度はありました。しかし、今回の制度は「補助金」です。大まかにいえば、起業時にかかった経費の3分の2まで補助してくれて、返す必要はありません。もちろん、必要な手続きや、決められたルールをきちんと守っていることが認定されればという条件付きですが、何かとお金のかかる起業時にこれだけのサポートを受けられるのは画期的な制度だと思います。

詳しくは中小企業基盤整備機構のホームページ(http://www.smrj.go.jp/utility/offer/075939.html)、あるいは各地域の事務局に相談して内容を確認してみてください。読者のみなさんだと「地域の需要や雇用を支える事業を興す起業・創業」についての創業補助金が一番近いのではないかと思います。

これは、新たに個人事業主として開業する、あるいは新たに法人を設立するなどしてビジネスを始める人が対象で、かかった経費の3分の2(最高200万円)まで補助されます。むろん、シニアだけでなく、若者、女性の起業者でもOKです。

申請には、「経営革新等支援機関(国が認めた中小企業の経営を支援する専門家や機関)」とタッグを組まなくてはいけません。この支援機関も前述のホームページに記載されていますが、どちらにしても金融機関の認定が必要なので、身近で付き合いのある金融機関をリストから探して相談するのもひとつの手です。

時間的にはまだ間に合うように見えますが、これら認定支援機関とのやり取りや事業計画書などの作成を考えると、実質、もうギリギリです。今年度はこの募集で最後かもしれません。

もちろん、申し込んでも採択されないこともあります。しかし、こういう機会に事業計画書を作成すると、自分の起業プランがブラッシュアップされますので、採択されなくても、あるいは結局提出しなくても、実戦的なトレーニングになるでしょう。ぜひ申請を検討してみてください。 (取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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