夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦】「震災がきっかけ」アプリ開発で夢を応援

更新日:2014.12.08

 鈴木順さん(63)は長年コンピューター業務に関わり、数々のシステム構築に携わってきました。そのかたわら、戦略思考に興味を持ち、経営コンサルタントの大前研一氏が学長をつとめるビジネス・ブレークスルー(BBT)大学認定のBBT経営管理士の資格を取得。さらに、起業後のことを考え、在職中に「digitalassist.jp」というドメイン(インターネット上の自分専用の“住所”)を取得したそうです。

 わたし(片桐)も、独立を考えるみなさんには自分だけのドメイン取得をおすすめしたいと思います。

 「あの震災が一つのきっかけでした。人生には夢が必要と感じました。日本の元気を応援したいと思い、夢実現の仕掛けアプリを開発したいと思ったのです」(鈴木さん)

 2012年、鈴木さんは株式会社デジタルアシストを登記して独立、「テクノロジーで夢実現」をテーマに活動を開始しました。最近はiPhone、iPadを活用した、「集客ソリューションドクター」として活動するとともに、企業に向けてiPhone、iPad導入の支援事業を行っています。

 50代や60代向けに、スマートフォンやタブレット活用のサポートを行い、フェイスブックなどのつながりも生かして、ネット空間でどんどん活動範囲を広げているようです。独立後、どのような変化があったのでしょうか。

 「企業に所属していれば、言われたことをやるだけで食いつなげるかもしれません。しかし、独立したら、自分で何か決めないと前に進みません。マネタイズ(事業を収益化すること)に悩むこともあるでしょう。しかし、ネガティブにならないことが大切です。ポジティブに考えることですね」

 鈴木さんは、メンターやコーチなどの指導者を持つことも大切と述べます。「一人で一から十までやることはできないからです。また、セミナーや交流会への参加も大切なことです。フェイスブックなども使っていますが、本当に大事なのは人に会うことですよ」 (取材・構成:藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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