夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦!】立石一夫さん 単身赴任「次は海外へ」で見切りつけ

更新日:2016.09.05

 立石一夫さん(58)は、国内有数のインテリアメーカーに勤務し、好待遇を得ていましたが、単身赴任などストレスがたまることが多く、47歳の時に辞表を出します。

 「単身赴任が続き、次は海外に行ってくれという話が出たときに思い切りました」(立石さん)

 在職中にドイツの掃除機メーカーを知り、自腹で買って布団に使ってみたところ家族がビックリしたそうです。それが起業の伏線でした。旅館・ホテルの寝具のハウスダスト除去事業に目をつけた立石さんは、株式会社旅館ホテルクリーン(http://www.rh-clean.com/)を設立します。

 「どんな高級な寝具も手入れしなかったら不衛生です」

 地元別府の温泉旅館やホテルに立石さんの提唱する『クリーンライブ方式』が採用されていきます。これは布団を加熱してから、加熱でほぐれた寝具を特殊なクリーナーで吸引してハウスダストを除去し、除菌消臭し、最後に取れたハウスダストをお客さまに確認していただくという流れです。

 この『クリーンライブ方式』は第12回大分県ビジネスグランプリ優秀賞に選出されました。

 「外国からのお客さまも増えています。寝具の清潔さは大きな訴求ポイントではないでしょうか」

 そんな立石さんも起業して最初の1年はつらかったそうです。3年目ぐらいから手応えを感じたそう。

 「老舗旅館のおかみさんに“お客さんから褒められたわ”と言われたときはうれしかったですね」

 立石さんの方式は今後、個人宅にも展開し、代理店も募集しています。シニアももちろん歓迎だそうです。 (取材・構成:藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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