夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

定年起業セミナーで感じたシニア層の熱気 分野選びは「3つの円」がカギ

更新日:2013.11.13

10月23日に夕刊フジと銀座セカンドライフの主催で「定年起業セミナー」を開催しました。事前に満席になり、読者の皆さんの起業に対する関心の高さをあらためて知りました。当日参加された方にお礼を申し上げます。定員で申し込みできなかった方にはぜひ、次の機会にお目にかかれたらと思います。

セミナーには、来賓として経済産業省、日本政策金融公庫からも挨拶をいただきました。その中で強調されていたのが、「創業補助金」の利用です。創業補助金は、シニアの創業にかかった経費を補助してくれるものです。補助金ですから、返さなくてもよいのが特徴です。

もちろん、審査や条件はありますが、たとえ申請が通らなくても、あるいは結局申し込まなくても、起業に関する自分の考えをまとめるいいトレーニングになりますので、ぜひトライしてみてください。

セミナー当日は、銀座セカンドライフの会員で、実際に起業された方々の体験談も披露しました。以前、この紙面で紹介した株式会社イーズ・グループの古舘博義さんは、中小企業のイノベーションをサポートする喜びと、息子さんと一緒に仕事の話ができる楽しさなどをじっくりと語られました。息子さんとの起業のくだりでは、「うん、うん」とうなずいている参加者もいました。その後の交流会では、あちこちで名刺交換が行われ、登壇者と聴講者の間で非常に熱気にあふれた会話が交わされていました。

このセミナーで話した内容について、すべてをここで述べることはできませんが、よく相談を受ける「どんな分野で起業したらいいのか?」ということについて、ひとつの方法をお話しします。それは「3つの円」です。

まず、1つめの円を紙に描いてください。そこには「自分の好きなこと、やりがいを感じること」を書き入れます。次に、もうひとつ円を描いて「自分の強み、得意なこと」を書いてみてください。さらに、もうひとつ円を描き、そこに、自分で考えた「お金になること」を書きます。最後がなかなか難しいですね。

こうして書いた3つの円が重なるところ、それが、あなたが起業を考えるための大きなヒントになるはずです。ぜひ試してください。 (取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

現在の利用会員数

16,821

調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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