更新日:2016.08.08
上水樽文明(うえみずたる・ふみあき)さん(57)は、京都での学生時代、ある創業者の伝記に出合い、強烈な影響を受けて成長中のその企業に入社しました。そして、人に夢を与え、心を豊かにしたいという創業者の想いのもと、新素材を使った日用品などの販路開拓や、天然宝石と同一成分に育成したピュアな人工宝石の販売などに約33年間チャレンジしてきました。
上水樽さんは55歳になり、独立を決意します。
「会社についてはいい思い出しかありません。辞めなくてもずっといられたでしょう。しかし九州で暮らす親の面倒を見たいこと、また自分が抜けることにより後進にもっとチャンスを与えたいこと、そして自分は70歳、いや75歳まで働きたくて元気なうちに再スタートしたいと思ったことがあります」(上水樽さん)
上水樽さんは2015年4月、合同会社オフィスTARU(http://office-taru.co.jp/)を設立します。前職で培ったジュエリーの企画販売がメーンですが、注力しているのは、生まれてくるお孫さんへの贈り物としてのジュエリー提案です。
サラリーマン時代と違うことは、「自分を律すること」と上水樽さんは言います。
「自宅で仕事をするのはなかなか自分を律しきれませんね。やはり毎日出かける習慣、業務や商談を行う『場』があった方がいいのではないでしょうか」
お孫さんが生誕したときに宝石をプレゼントし、成人したときに感謝してもらう企画提案はお客さまに喜ばれ、事業として形になりつつあるとのことです。 (取材・構成:藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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