更新日:2014.03.11
綿貫茂樹さん(67)は新卒で銀行に入社し、都心の支店長や融資推進部長などを経験。50歳になったころ、ホテル業界に転身しました。埼玉県に広大な敷地を持つリゾートホテルの総支配人として、まったく違う業界に戸惑いながらも、ホスピタリティーの大切さを身につけていきました。この時知り合った政財界の人脈が、今も生きているとのことです。
その後、東京に戻り、美容業界、観光バス業界を経て、60歳で定年を迎えました。
「まだまだ元気でしたから、中小企業のオーナーを対象にした経営コンサルタントになろうと決断しました。金融業の最前線からサービス業という違う業界に移り、数多くの経験をしたので、それらの経験がお役に立てるのではないかと起業のプランを温めていたのです」(綿貫さん)
綿貫さんは、WSビジネスコンサルツ(http://www.wsbc.jp)を設立し、弊社(銀座セカンドライフ)のアントレサロンを拠点にビジネスを開始しました。
中小企業オーナーの悩みを聞き、「金融財務の相談」や「経理を理解する営業マンの養成」、さらに「サービス業のスタッフ教育」など約30社にコンサルティングを実施してきました。これは、金融からサービスまで幅広く経験された綿貫さんならではの強みでしょう。
「私のように起業プランを温めている方は、定年を迎える数年前から起業に向けての精神的、金銭的な準備が必要です。今まで会社で経験したことを振り返り、得意なことは何かを整理し、進もうとしている分野の市場性と、そこでの自分の立ち位置などを調査するといいと思います」(綿貫さん)
これは重要なアドバイスです。サラリーマンとして経験した分野を選ぶのか、やりたかった事業にチャレンジするのか、どちらにしても慎重な事前準備と調査が必要なのです。 (取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
|
|
『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
|
『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
|
調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
インターネット・アンケート調査