夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

公的融資受けて美容室オープン プロの指導で効率的に事業計画書を作成

更新日:2013.08.13

店舗を開業するときには、まとまった資金が必要になります。物件の取得、内装、設備、そしてオープンした後にも運転資金が必要です。これらをすべて自己資金でまかなうことは難しいでしょう。

シニア起業をサポートする「銀座セカンドライフ」(http://ginzasecondlife.co.jp/、(電)03・3545・1765)の会員、横田有里恵さん(49)は美容室でキャリアを積んだ後、結婚と育児のため、いったん現場を離れました。ところが、ご主人が急逝され、現場に戻ることを決意されるのです。

幸い、いくばくかの資金が残されたので、自分が描いていた「店を持つ」という夢をかなえたいと考えました。その店とは、中高年向けの落ち着いたサービスを提供するお店です。

ターゲットを考えれば、出店したいエリアも絞られてきます。そんななか、東京・世田谷に適当な物件が見つかりました。しかし、手持ち資金だけでは厳しく、公的融資を受ける必要が出てきました。

公的融資を受けるためには、詳細で現実性のある事業計画書を作成しなくてはいけません。そこで横田さんは銀座セカンドライフの片桐実央代表に相談。片桐さんのサポートを受けながら事業計画書を作成し、何とか日本政策金融公庫から融資を受けることができました。

横田さんは起業前、現場を離れていた10年間のブランクを埋めるため、いろいろな店で夜も昼もなく働きました。それにより、技術やトレンドの変化には追いつきましたが、畑違いの事業計画書作成などは、やはりプロのサポートを得たほうが効率的です。

「横田さんは起業のモチベーションが高く、とてもお手伝いのしがいがありました。しかし、事業計画書の作成や申請などについては、プロがサポートしたほうがいいと思います。そこで弊社も、事業計画書に関するセミナーなどを定期的に開いています」(片桐さん)

熟年起業について、横田さんは次のように語ります。

「若者向けの美容院は数多くありますが、中高年向けの美容院は少ないのが現状です。中高年の方からは、落ち着いてサービスを受けられる美容院がないとの声をよく聞いていました。その希望をかなえるため、創業したいと考えたのです」

片桐さんも「若者という激戦地帯ではなく、中高年にターゲット設定したことで競合が少ないことがポイントです」と話しています。

横田さんのお店「美髪堂」は世田谷区梅丘に9月オープン予定です。

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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