更新日:2014.01.07
50、60代で起業する人が増えています。50、60代での起業の特徴は「一か八か」といった切迫感はなく、自分の幸せや充実感などを得るための、無理をしない『ゆるり』とした気持ちがあります。これを、私は『ゆる起業』と名付けました。
『ゆる起業』とは、自分の好きな仕事で起業し、無理せず、適度な収入を得るための起業のことです。
原則は、利益を追求し事業を拡大するより、「楽しいと思えること」を「楽しいと思える」だけやります。また、必死になって仕事を取ってくるのではなく、「周囲に自分が必要とされている」と実感することで「やりがい」を感じられるような仕事をするのです。
今までの経験を生かした分野で起業すれば、新事業に挑戦するよりも不安定な状況になりにくく、家族も安心です。
体力的に厳しくなってきたら仕事を減らすことができるようにコントロールすることも大切です。自分を限界まで追い込んで仕事をするのは若い世代に任せましょう。シニア起業家は健康第一です。
私の所に相談に来るシニア起業家の中には、『ゆる起業』5原則((1)楽しい(2)やりがい(3)得意分野(4)利益を追求しない(5)健康第一)を無意識のうちに実践し、成功されている方が多くいます。
シニア世代が起業で成功するためにもう一つ大事なこと、それは3つの円です。起業することに関心があるけど、「自分には何ができるか分からない」とか、「起業のアイデアがなかなか見つからない」という人にお勧めの考え方です。
白い紙を広げ、3つの円の一部が重なり合うように描いてみましょう。1つ目の円には「やりたいこと」。2つ目の円は「できること」を書き込んでみましょう。そして、3つ目の円には「お金になるか」、つまり市場性があるかどうか。この3つの円が重なった所をビジネスにするのです。
経験が豊かなシニア世代の起業では、「できること」で「市場性」があれば、「やりたいこと」にどんどん挑戦できます。仕事にやりがいを感じ、無理なく働きたい限り、働ける人生を実現するための起業、それが『ゆる起業』です。第2の人生に『ゆる起業』を考えてみませんか。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
インターネット・アンケート調査
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