更新日:2016.06.22
専業主婦だった女性(56)が趣味の洋裁を生かし、子供服のリメークをする会社を起こそうと思いました。ただビジネスの経験がなく、何から着手すればいいのかが分かりません。この方のように起業アイデアはあっても、ノウハウをご存じない方は多いと思います。今回はそんな方にお勧めの「起業スクール」についてお話しします。
一般的な起業スクールは、起業に必要な心構えや基礎知識、ビジネスプラン作成のコツなどを、集中的に学ぶことができる連続講座です。数カ月間、受講生の顔ぶれは変わらないので仲間づくりにも役立ち、励みにもなります。
起業スクールは民間のほか、行政主催のものもあります。目的も、資金調達の仕方やプレゼンテーション力の向上といった個別具体的なものから、自己啓発に近いものまでさまざまです。
いきなり連続講座に通うのはハードルが高いと感じられるなら、まずは1回完結のセミナーに申し込んでみるのも一案です。セミナーに参加して会場や講師の雰囲気を確かめてから、起業スクールに申し込むと、ギャップが少なくなります。連続講座に申し込む際は、通いやすい場所や時間を選ぶことももちろんですが、受講期間や回数、間隔、講師の経歴や定員数、スクールの趣旨もきちんと確認して、ご自身に合ったものを選んでください。
また、卒業生が講演したり、交流の場が設けられたりすることもあります。実際に起業した人の話を聞くと、具体的なイメージをつかみやすくなります。こうした場は積極的に活用しましょう。
女性はさっそくインターネットでセミナーを探し始めました。近年は地域の雇用創出などを目的に、起業支援や起業家育成に力を入れている地方公共団体が目立ちます。
例えば、神奈川県では8月から、起業セミナーやスクールを実施します。セミナーは横浜、川崎、横須賀、藤沢、相模原、小田原の6市で計8回開催。また、全6回の起業スクールが同じ6市で各2コース、計12コース開講します(おおむね45歳以上が対象)。私も講師を務めますので、ぜひご参加ください。詳細はホームページ(https://entre-salon.com/kanagawa/)でご確認いただけます。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
|
|
『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
|
『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
|
調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
インターネット・アンケート調査