更新日:2016.09.07
手作りバッグの販売で起業したい女性(49)がいます。ただ、専業主婦でビジネスの経験がほとんどないので、分からないことが多く、不安だそうです。今回はそんな方にお勧めの「創業スクール」についてご紹介します。
起業は経済の再興や雇用の拡大につながる可能性があるため、近年、国や地方自治体は積極的に創業支援を行っています。
その一つが経済産業省の事業である「創業スクール」。実際のスクールの運営は委託を受けた民間の会社やNPO法人などが行い、創業に必要な基本的な知識を学べるほか、創業のテーマや収益性、将来性などを検討してまとめ、金融機関や取引先候補に提示するための「ビジネスプランの作成」までをサポートしてくれます。
講座は(1)新たに創業を予定している方向けの「ベーシックコース」(2)すでに事業を行っている方が、業態転換や新事業を行う「第二創業」の際に必要な事柄を学べる「第二創業コース」(3)起業したい女性向けの「女性起業家コース」(4)(1)に加えてそれぞれの業種に特化した内容を学べる「業種別コース」-の4つに分かれています。
(1)の「ベーシックコース」では、創業時に必要な経営に関する知識やノウハウ、起業にともなう手続き、資金調達の方法などの実務的な内容を学べます。
(3)の「女性起業家コース」では(1)に加えて、女性ならではの視点を生かした商品・サービスの開発や、出産、育児などをはじめとするライフイベントとの両立、女性起業家との交流なども盛り込まれます。具体的なカリキュラムは地域のスクールによって異なりますが、どのスクールでも「ビジネスプランの作成」までのサポートはしてくれます。
今年度は全国135カ所で開講されており、受講料は5400~1万800円。体験講座は無料で受講できます。地域のスクールは「創業スクール」のホームページ(www.sougyouschool.jp)で検索できます。
女性はさっそく、近くのスクールを探して「女性起業家コース」に申し込むことにしました。一緒に学ぶ仲間ができれば起業への励みになると張り切っています。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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