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【片桐実央のゆる起業のススメ】消耗品管理のコツ

更新日:2016.09.14

 社会保険労務士の資格を取って起業した女性(45)がいました。起業して3年近く。仕事は順調ですが、忙しくなったせいか、事務作業が滞りがち。最近も、コピー用紙が切れていたのを忘れていて大事な書類が印刷できず、慌てて買いに行ったそうです。今回は意外とお困りの方が多い、消耗品の在庫管理のコツをお伝えします。

 文房具やプリンターのインクカートリッジ、蛍光灯などの消耗品は、なくなりそうになってから、その都度買う方が多いと思います。でも、他の業務などが立て込んでつい忘れてしまいがち。定期的にまとめて買うのをお勧めします。管理のコツは3つです。

 (1)在庫チェックの日を決める 毎週、曜日を決めて消耗品の在庫を確認します。ポイントは必ず「週イチ」でチェックすること。あまり使わないものは月に1度でよいと思われるかもしれませんが、月に1度という頻度では、結局在庫チェック自体を忘れてしまいます。

 (2)管理表を作成 消耗品の種類が増えてくると、すべてを記憶するのは困難。そこで私は在庫管理表を作っています。項目は「封筒(A4対応)/200枚」のように、種類と最低限常備しておく数くらいで構いません。郵便関係(封筒、宅配便用の伝票など)▽清掃関係(ごみ袋、雑巾など)▽営業ツール関係(会社のパンフレットやチラシなど)-というふうに、大まかに分けて書き出します。保管場所や購入先なども記載しておくと、他のスタッフに任せる場合も安心。在庫チェックにかける時間も短くできます。

 (3)ネット通販を活用 今は大抵の消耗品がネット通販で買えます。事務所まで届けてくれるので便利。なるべく1つのネットショップでまとめ買いすれば、購入履歴もまとめて参照できるので経費処理が楽になるほか、そのネットショップのポイントがたまることもあってお得です。法人向けに事務用品などを販売しているショップはたくさんあるので、お気に入りのお店を探してみましょう。

 女性はまず事務所を整頓して、消耗品を整理してから在庫管理表を作成。金曜を在庫チェックの日と決めてからは、慌てて買い物に行くことはほぼなくなったそうです。

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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