更新日:2017.03.29
人前でお話しするのが得意な女性(49)が、司会業で起業しようと思いました。人生の記念となる日のお手伝いができる結婚イベントなどで仕事をしたいと考えています。今日は、司会業で起業する方法についてお話しします。
■価格表作成 司会の仕事依頼があったら、先方に提示できるよう見積書を作成しましょう。項目別に作成するなど、業務範囲をしっかり記載し、後々トラブルがないようにすることが大切です。イベント当日の司会に要する時間はもちろん、事前の打ち合わせ回数、司会の台本を誰が作成するかによっても、見積りの総額が変わります。
■営業の方法 知人の紹介だけでは仕事の広がりが限られます。最近では、新郎新婦が、インターネット上で結婚式の司会を探すケースもあります。インターネット経由で仕事の依頼を受けるためにホームページを作成しましょう。その際、検索サイトで上位に表示されるよう掲載内容を工夫する必要があります。もっと急ぐ場合は「リスティング広告」もおすすめです。リスティング広告とは、検索結果画面の上部とサイドに表示される広告のことです。大手検索サイト「グーグル」の場合は「グーグルアドワーズ」というサービスがあります。広告を表示させるだけなら無料で、クリック回数に基づいて課金される検索連動型広告です。
また、顧客から直接仕事を受けるより収入が少なくなりますが、司会の派遣会社に登録する方法もあります。実績作りのためには良いでしょう。
■司会術のPR 司会者の個性や話術をPRするのに文章だけでは限界があります。司会の様子を動画撮影し、自分のホームページで紹介しましょう。動画投稿サイト「ユーチューブ」を利用すれば、無料で自社のホームページに埋め込むことができます。
女性は、知人から声がかかった司会の仕事には、なるべく相手方に合わせた料金を設定し、実績作りを続けました。また、ホームページを作成したところ、インターネット経由の問い合わせが増えてきました。価格については、依頼された業務内容によって慎重に決めていく予定です。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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