産経新聞×銀座セカンドライフ タイアップ企画

【片桐実央のゆる起業のススメ】趣味のウクレレの輪を広げる

更新日:2017.04.26

 個人事業主としてサークル活動的なウクレレ教室を開業し、定期的にイベントを開いている男性(60)がいます。会社員の頃は、地域との関わりがほとんどなかったのですが、地域に根付いた起業を考えました。今日は、趣味の活動を通じたコミュニティービジネスについてお話しします。
 ■開催実績を伝える ウクレレの練習会や演奏会を開いたら、ホームページ上に開催実績を載せると良いです。人が大勢集まっていることや開催の頻度を伝えることで、教室の信頼が高まります。開催実績を伝えるために写真を撮るのを忘れずに。

 ■組織化する イベントごとに集客するのは大変です。定期的に参加してもらうために、参加者を会員組織化しましょう。会員登録があると過去の参加者に声がかけやすくなります。用紙を作り、名簿にしましょう。

 ■会員サービスや料金 会員登録によるメリットやサービスを考えましょう。また、料金については「会員登録は無料で、イベントに参加する都度、参加費を受け取る」「年会費を徴収し、イベント参加費を無料にする」などの方法があります。

 ■会員規約を作る 組織として運営する以上、組織のルールを決めることが大切です。会員規約には、会員組織の目的▽入会資格▽入会手続き▽サービス・会費▽会員資格を喪失する場合-などを盛り込みます。
 ■集客 限定された地域で行う場合は、地域を絞ったダイレクトメールや折り込みチラシ、地域限定で発行しているフリーペーパーが有効です。広告料がかかりますが、地域を限定しているので、比較的安くなります。

 ■範囲を広げる イベント開催の範囲を広げたいときに悩むのが人手です。すべて自分で運営しても良いですが、毎回となると大変です。その場合は、教える技術のある会員に、認定講師になってもらうことも考えましょう。地域ごとに講師を置き、信頼できる講師に運営を任せることが大切です。

 男性は、近所でイベントを開催し、人の輪を広げていきました。現在は、教える技術のある人に声をかけ、地元以外でも、サークル形式のウクレレ教室が開かれています。

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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