更新日:2017.06.19
Q ステーキハウス店の雇われ店長をしていますが、自分のお店を持ちたいという夢があります。独立開業の準備をしたいのですが、どのようなことに気を付けたらいいでしょうか。今のお店を譲ってもらうことも考えています。
A 最初に確認する点として、(1)現在のオーナーがお店を手放す気があるか(2)ステーキハウスが賃借物件で営業している場合、貸主の承認を得られそうか-です。
(1)(2)ともに可能性がある場合は、次の段階として、現オーナーの希望(例えば、従業員の雇用継続、店名の継承など)をヒアリングし、譲渡価格について算定を始めましょう。譲渡価格は今回、調理場機器や内装などの資産のほか、接客ができる従業員、リピーターの顧客なども評価し、その分も譲渡価格に上乗せすることになります。一般的には、年間利益に一定年数をかける評価が多いです。
またオーナーが交代すると、顧客や従業員が戸惑うこともあります。譲渡後も、現オーナーと良好な関係を継続できるよう、よく話し合いましょう。
Q 今のお店を買い取るとしても、自分で一から場所を探してお店を出すにしても、貯蓄だけでは資金が足りません。
A 金融機関からの融資があります。例えば、政府系金融機関、日本政策金融公庫の場合は、無担保、無保証人でも一定の審査を経て借りられる「新創業融資制度」などがあります。創業計画書を書いて支店窓口で相談しましょう。
また、事業を応援してくれるスポンサー(出資者)を募る方法もあります。株式会社の設立に向け、出資者=株主への配当や、ステーキハウスの特別メニューの提供や割引、イベント招待などといった優待を約束します。自分の出資比率が低いと、思うような経営ができなくなる可能性もありますので、大口ではなく小口の出資者を多数募るという考え方もあります。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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